あなたは今日で箱推し

2017年10月14日8Pリーディングイベント昼/夜を見た話。
一緒に行った友人が白に転がり落ちるのをみながら、自分は推しを見つけられずにいる。

  

8Pとは声優力を高める目標のもとに集められた声優8人組の企画。アニメイトチャンネル内の「8P(ハッピー)チャンネル」にて、あっちむいてほいをしたり朗読劇を披露したりトークをしたりして毎回笑顔になれる番組を配信しています。かれこれ一年はこの番組を視聴してるのですが、終始面白いアタリ回もグダグダなハズレ回もあって、メリハリが効いていてついつい楽しみにしてしまいます。
リーディングイベントは一般販売でチケットが取れたので、せっかくだし行ってみるかと軽い気持ちで参加を決めました。
結論から申し上げて、とてもよかった。映像や動きがない声だけの演技に、ここまで夢中になれて鳥肌が立つとは思いませんでした。あなどっていました。彼らは声優として日々陰ながら磨いていたのですね。舞台の上でマイクと真剣に向き合っていたのは馬鹿なことやってる愉快なお兄さんたちじゃなかった。

 

昼夜の二部構成、それぞれ2本づつ計4本の朗読劇と、劇にちなんだデュエットソング、トークコーナーがありました。チャンネル配信の朗読劇前半部分は恥ずかしながら内容をぼんやりとしか覚えていなかったのですが、初見でも十分に楽しめました。

 

昼の部。

1:月天嘆歌
和風ファンタジーな雰囲気の一本。メインは白さんと赤さん。
内容メモ:鬼と戦う人間を助ける天(月?)からの使者ふたり(赤白)。ふたりは天の羽衣を取り上げられ、地上に落とされ鬼を退治することで天に帰ることができると思っていた。鬼の親玉は実はふたりと同じく天から追い出された者だった。彼から告げられるのは二度と羽衣を手にすることはできないという事実。戦いの最中、赤は人間のように歌を詠んで恋がしてみたかったという夢を叶えることなく亡くなってしまう。
最後に兄弟として転生した白さんと赤さんがお墓参りするシーンで本気で泣きそうになって大変でした。しっかりしろ涙腺!鳥肌がたったのは水色さんの高笑い!水色さんは今回4作とも悪役的ポジションだったのですが、どれも違った良さがありました。今作ではすべてを諦めたような冷たい笑い方が刺さりました。
白さんは普段よりずっとクールで低めの声なのによく通るのでしみじみと感動していました。赤さんの態度は軽いけど情に厚い良いキャラがハマり役で!亡くなるシーンで絶叫する白と静かな赤のギャップもよかったです。声が赤い。主人公向き。
歌:かっこいいの。おそらく観客みんな(えっペンライト振っていいの?)みたいな空気でした。劇の余韻もあったし、今度は歌メインのライブをぜひやってほしい。(1回目)
トーク:印象的なセリフ、この話の気になるところ、今ハマっていること。朗読劇についてのテーマからの一般的なテーマにという鉄板の3段落ちに、舞台のみなさんも客席も困惑でした。黄色さんがバドミントンを週二でやっているとは。

 

2:ハチガク!
学園ヤンキーモノ。メインは紫さんと緑さん。マントが学ラン風でかっこよかった!また紫さんは紫が似合う。ここからマントにも注目していこうと決めました。つるつるしたいい生地らしく、トークしながらずり落ちる様がかわいらしかった。
内容メモ:絶対的権力をもつ生徒会が牛耳る通称ハチガクで、生徒会に反抗的なヤンキーたち(リーダー:紫)。そんなヤンキーたちを陰で狩る男・副会長(緑)。彼は家庭の事情で会長(黄)に逆らえないため、会長の言いなりになっていた。副会長はボスとの殴り合いの中で何かが芽生え、会長に反抗し殴り退学になる。数年後、父親とふたりで起業したという元副会長にボスが電話でひとこと。「今度飲みにいこう!そんだけ!」
学園モノの魅力は限られた世界で個性が際立つところだと思います。メイン以外のキャラも見ていて楽しかったです。男子校で絶対的権力生徒会というとおっ王道か?なんてにらみましたが、まあ合ってました(下衆)。
親の七光り会長役の黄色さんのいやしげな演技が気持ち悪くてゾッとしました。足組んで座っている光景がありありと目に浮かびました。blcdに慣れてしまっ…演技の幅が広いことはいいことですよね!きっと!
殴り合いが多くて息を合わせるのが大変だろうなと思っていたのですが、打ち上げラジオで「演技ってイメージのとばしあいだから」というのを聞いて心から尊敬しました。あそこでは声の戦いが行われてたんですね。
モブもかわいい話。青さんの情報通化学部員のキョドり方に眼鏡と白衣がみえました。いや青さん眼鏡かけてるじゃんというツッコミはなしで。桃白赤のヤンキートリオも息ぴったりの後輩感。桃さんの「にゃん!」しかと受け止めました…さすがピンク。水色さんは会長の金魚のフンのような立ち位置で、こちらは情けないコソコソとしたプチ悪役といったところでしょうか。おびえる演技もナイスでした。
歌:コール&レスポンスがあるから、いっていいのかな?みたいな空気で結局誰も声を発しないまま終わってしまったのでライブやってほしい。(2回目)
トーク:印象的なセリフ、この話の気になるところ…まできてみなさんが「またハマってることじゃないだろうな!?」と疑ってかかったところに、画面に出たテーマが「こいつにだけは負けたくないこと」だった時の彼らの「そこはハマってることでしょ!!」というツッコミがベタながら面白かったです。トークはスタッフに踊らされる愉快なお兄さんたちでした。紫談「スタッフには負けられない!」白さんの「緑さんに身長負けたくない!」発言に「結婚式に来た子みたい」といじる緑さん。白いネクタイにスーツだとそうみえる。不満そうな白さんがかわいすぎました。

 

夜の部
1:薔薇の庭
洋風ゴシックヴァンパイア伝説物語。メインは水色さんと青さん。
内容メモ:ヴァンパイア(水色)はある男(青)の血を何年も求めていた。男はヴァンパイアに襲われる夢を見る。やがて時が流れ日本人として生まれ変わった彼は、英国式薔薇園で彼はどこか懐かしい雰囲気をまとった少年(水色)と出会う。
この話、ヴァンパイア役のらんずさんがハマり役!悪役だらけの水色さんは妖しい雰囲気のヴァンパイアが一番似合っていた印象です。顔立ちもひとつの要因かもしれないですね。静かに笑う演技がとってもいい。後ろに下がる時のマントのはためき方まで計算されたような優雅な佇まいでした。今回のリーディングイベントで最も評価があがったのは水色さんに違いない。突発的におもしろいこというサーカス団団長な水色さんの今後に注目ですね。
ストーリー。自分を慕う生徒がヴァンパイアに襲われ追いつめられる青さんのこわがる様に鳥肌が立ちました。眼鏡から声が出てたので、どうしても眼鏡キャラで想像してしまう。
吸血鬼仲間の赤さんにも注目でした。狂気がにじみでていて、夜からの初見さんはゾッとしたんじゃないでしょうか…。逃げて青さん。
歌:かっこいいからライブしてください(3回目)
トーク:おなじみ印象に残ったセリフ、この話のきになるところ、最近心動かされた瞬間、だったかな?うろおぼえごめんなさい(夜の部の次のテーマを思い出せないのでもしかしたらそっちだったかも)

ここで第一子誕生をツイッターにて報告された紫さんのお話が!こんなにすぐにお祝いすることができるなんて嬉しいの極み!行ってよかった!ニコニコしながらパパだよ~!といないないばあしてる紫さんをみて、いいパパになるな…と謎のおばあちゃん視点。

 

2:Starlight Stage
熱血アイドルモノ。メインは黄色さんと桃色さん。
内容メモ:かけだしアイドルで性格の合わない二人(桃黄)はなにかと衝突が多く、今後に不安を抱えていた。クールで厳しい桃の家庭事情を知った黄は、「笑えよ」といい続け彼の心の氷を溶かしていく。少しだけ気持ちが重なった二人はそれぞれの夢の為に歌謡祭で歌う。
感動したのは間違いないのですが、弟(白)と口げんかになった桃色さんにプリンを差し出す黄色さんが髪はカラメル、マントがカスタードのプリンにしかみえなくてツボでした。プリン。
申し訳ないことに他のメンバーの役どころがいまいちつかめないまま終わってしまいました。青さんがニックネーム「専務」から当て書きをされた専務の役だったことくらいしか覚えてなくて…。求CD化。専務役の専務ははまり役!眼鏡から声がでてました。
歌:なんとなく聞きなじみのある黄色さんラップと伸びる声が印象的な桃パートの重なりがかっこいいのでライブをしてください(4回目)
トーク:おなじみ印象に残ったセリフ、この話のきになるところ、もうひとつを失念しました。黄色さんは、朗読中もセリフに合わせて動いたりトーク中もオーバーなくらい身振り手振りが多くて見ていて楽しかったです。プリン

 

今後も楽しく応援できたらいいなと思います。